庭の一角に積み上げられたアワビの貝殻が、日光の下でキラキラと深紅色の光を放っていた。

「アワビといえば関山さん」
能登半島地震で壊滅的な被害を受けた観光名所「輪島朝市」で、そう言われる人がいる。80年近く露店を営んできた老舗という。

そんな関山さんを求めて、私たちは2月、輪島市の一角にある「味の海産物 関山」社長の関山俊昭さん(73)の加工場を訪ねた。

関山俊昭さんの加工場兼自宅の庭先に山積みのアワビの貝殻=2024年2月8日、石川県輪島市

能登半島地震が起きたときは、従業員は正月休みで、家族にもけがはなかった。ただ、加工場と同じ敷地に建つ自宅は倒壊を免れたものの亀裂がはいり、応急危険度判定で「危険」と判定された。

店舗も兼ねていた加工場のショーケースはすべて割れ、冷凍庫に保存していて1月4日に出荷予定だった加工品は、電気が通らなくなり、ほとんどを廃棄処分するしかなかった。


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