岸田総理大臣は1日午前、OECD(経済協力開発機構)の会合で議長国を務めるためフランスに向けて出発しました。初めて南米の2カ国も訪問する予定です。

 一連の外遊で狙うのはグローバルサウスといわれる新興国や途上国との関係強化です。そして、もう1つが中国です。

岸田総理大臣
「ルールに基づく自由で公正な国際経済秩序を構築し、そして強化する。こうした取り組みを主導していくことを訴えたい」

 パリでは、加盟60周年となるOECDの閣僚理事会で基調演説を行います。

 マクロン大統領と首脳会談も行い、中国の習近平国家主席が近くフランスを訪れることを念頭に、情報共有や連携強化を図ります。

 さらにG20で議長国を務めるブラジルと南米で唯一、台湾と国交を持つパラグアイを訪問します。

 南米への初訪問は、当初、年明けを予定していましたが、派閥の裏金事件の広がりを受けて延期していました。

 国内での政治不信がぬぐい切れないなかで、得意とする外交に活路を見出したい考えです。