中国の4月の新築住宅価格指数は主要70都市の90%以上で下落しました。売れ残ったり開発がストップしたりしたマンションを地方政府が買い取る方針が示されました。

 中国メディアによりますと、経済を担当する何立峰副首相は、17日の会議で「住宅の引き渡しや在庫の消化を推進すべきだ」と強調しました。

 不動産企業が債務リスクを抱えるなかで地方政府が融資や引き渡しを支援するほか、在庫を購入して低価格で販売したり公営住宅として貸し出したりする対策を促しました。

 中国人民銀行は、地方政府などが在庫を買い取るための保証金として3000億元(約6兆3000億円)を用意するとしています。

 また、中国人民銀行などは全国的に個人の住宅ローン金利の下限を撤廃すると発表しました。

 中国国家統計局が発表した4月の新築住宅価格指数は、主要70都市のうち90%以上の都市で前の月に比べて下落するなど不動産不況は深刻さを増していて、政府主導でてこ入れする狙いがあるとみられます。