ロシアの伝統ある劇場「チェーホフ記念モスクワ芸術座」の芸術監督が、日本で公演を前にANNの取材に応じ、ウクライナ情勢で賛否両論あるなか、演劇を続ける意義を語りました。

チェーホフ記念モスクワ芸術座 ハベンスキー芸術監督
「芸術は独自の方向に進み続けることができる。劇場は精神や芸術、文学と関係がない発言の場になってはならず、劇場がやるべきことをやるべきだ。そうすることで多くの有益な結果がうまれる」

 ハベンスキー芸術監督が率いるモスクワ芸術座は、28日から日本で公演を行います。

 選んだのは今年没後120年となるチェーホフの作品「決闘」です。

ハベンスキー芸術監督
「チェーホフは『人』について書いている。それは今の私たちの心を揺さぶる。言葉が通じなくても『人』を描いているということが何より重要なのです」

 チェーホフは、社会や周囲の状況に翻弄される市民を描いた作家で今のロシアにもつながるとしています。