スイスのスポーツ国際センター・サッカー観測所(CIES)が22日、「過去365日間で最も長くピッチに立った世界のセンターバック上位5選手」を発表した。ブラジル『グローボ』が伝えている。

サッカー関連のあらゆる統計をとるCIES。彼らによると、2023年4月23日〜2024年4月22日までの365日間、世界で最も長く公式戦のピッチに立ったセンターバック(CB)は、コスタリカ1部のデポルティーボ・サプリサに所属するパナマ代表DFフィデル・エスコバル(29)だという。

エスコバルはパナマ代表通算80キャップのCBで、2018年のロシア・ワールドカップ(W杯)は全3試合フルタイム出場。コスタリカ1部の名門サプリサには2022年7月から所属する。

彼は23年4月23日以降、パナマ代表で15試合、サプリサで56試合、計71試合の公式戦に出場し、累計プレータイムは「6452分間」。基本フル出場で途中交代・投入がほぼない男は、90分換算でもほぼ71試合出場の計算となる鉄人であり、1年間ほぼ5日に1回、休みなく90分間をこなしているのに等しい。

また、2位〜4位はいずれもブラジル1部・2部でプレーする選手。ブラジルは毎年春の全国リーグ(カンピオナート・ブラジレイロ)開幕に先立ち、それぞれのクラブが地元で州選手権15〜20試合を戦うため、必然的に年間スケジュールがパンパン。それでも2位のジル(サントス)は「5677分間」と、1位エスコバルに”8試合ぶん”及ばない。

そんななか、特筆すべき人物が5位にランクイン。上位5人で唯一の欧州組、36歳の現役アルゼンチン代表DFニコラス・オタメンディだ。

オタメンディは所属するポルトガル1部・ベンフィカで主将を担うなか、今季公式戦47試合出場。その全てが先発出場であり、47試合中45試合はフル出場。欠場は全て累積警告と、ケガによるお休みが一切ないのも特徴的な鉄人だ。

◆過去365日間の鉄人CBたち(CIES発表)
1位 フィデル・エスコバル(29)
所属:デポルティーボ・サプリサ
累計プレータイム:6452分間
→90分換算:365日間で(約)71試合フル出場

2位 ジル(36)
所属:コリンチャンス→サントス
累計プレータイム:5677分間
→90分換算:365日間で(約)63試合フル出場

3位 ファブリシオ・ブルーノ(28)
所属:フラメンゴ
累計プレータイム:5622分間
→90分換算:365日間で(約)62試合フル出場

4位 グスタボ・ゴメス(30)
所属:パウメイラス
累計プレータイム:5452分間
→90分換算:365日間で(約)60試合フル出場

5位 ニコラス・オタメンディ(36)
所属:ベンフィカ
累計プレータイム:5266分間
→90分換算:365日間で(約)58試合フル出場