パリ・オリンピック出場を決めたU-23日本代表のDF木村誠二(サガン鳥栖)が、U-23イラク代表戦を振り返った。

29日、AFC U23アジアカップ準決勝で日本はイラクと対戦。この試合に勝てばパリ・オリンピックの切符を掴む大事な一戦となった。

8大会連続12度目のオリンピック出場を懸けて戦った日本。28分に細谷真大が2試合連続ゴールを決めると、42分には荒木遼太郎が追加点。後半は攻め込みながらも、しっかりとイラクに対応して2-0で勝利。見事にオリンピック出場を決めた。

今シーズン前に負傷し3月の親善試合は不在だった木村。今大会に招集されると、初戦のU-23中国代表戦では緊急出場を果たして守備を支え、ディフェンスの軸となった。

試合後のフラッシュインタビューに応じた木村は、パリ五輪行きの切符を掴んだことに「パリの出場権を目指してこの大会に来ているので本当に嬉しいです」とコメント。喜びながら、試合を振り返った。

「僕らがボールを持てる時間が多い試合がたくさんある中で、僕らはリスク管理を徹底して、なんとか失点をゼロにしたいと話していました」

「今日も無失点に抑えられましたし、凄く良い守備ができていたと思います」

今大会は守備でも安定したプレーを見せた一方で、セットプレーから2ゴールを記録。攻撃面でもチームに貢献した。

「セットプレーは羽田さん(羽田憲司コーチ)を筆頭にみんなで考えて毎回練習していることなので、それを上手く実行できたので、僕だけの力ではないです」

「2本とも(山本)理仁から良いボールが入っているので感謝したいです」

「今日はCK1本目でフリーで外してしまったので、あれは本当に悔しいですし、決めていれば(細谷)真大より得点上だったなと思います。次も出るとなったらゴールを少し狙っていきたいです」

山本理仁の好クロスに打点の高いヘッドは日本の武器に。優勝に導くゴールにも期待したい木村。「僕らはずっと優勝を目指してこの大会を戦ってきているので、最後まで23人全員で戦って、優勝をもぎ取って帰りたいです」とコメント。アジア制覇への強い思いも口にした。

決勝の相手は2大会連続ファイナリストのU-23ウズベキスタン代表。5月3日(金・祝)の24時30分キックオフ。NHKとDAZNで生中継される。