チャンピオンズリーグ(CL)準決勝1stレグ、ドルトムントvsパリ・サンジェルマン(PSG)が日本時間1日28:00にキックオフされる。今季のグループステージで対戦した両チームが決勝進出を懸けて再戦する大一番だ。

ドルトムントはアトレティコ・マドリーとの準々決勝を2戦合計スコア5-4の壮絶な打ち合いを制して11季ぶりにベスト4進出を果たした。敵地での1stレグを守勢の展開の中、終盤のFWアラーによる一撃で1-2として2ndレグを迎え、ホームの大観衆の前で圧巻の打ち合いを演じ、見事4-2で制した。後半のアトレティコの反撃により一時は2戦合計スコア3-4とリードを許した中、そこから2ゴールを挙げ、至高のシーソーゲームを制して見せた。

その後のブンデスリーガでは来季のCL出場権を懸けた痺れる戦いが続き、優勝したレバークーゼンに土壇場被弾で追いつかれてのドロー。そして直近のライプツィヒとのシックスポインターではMFジャンとDFマートセンを出場停止で、絶好調のMFザビッツァーをコンディション不良で欠いた中、1-4と完敗した。

対するPSGはバルセロナとの準々決勝を2戦合計スコア6-4、逆転で4季ぶりのベスト4進出とした。ホームでの1stレグを2-3と打ち負けたPSGだったが、敵地での2ndレグをDFアラウホの退場を誘発して4ゴールを奪取。バルセロナの守備の綻びをしっかり突いて勝利を掴んだ。

そのPSGはその後のリーグ・アンでリヨンとの上位対決を制すと、直近のル・アーヴル戦では勝利すれば3連覇達成となる状況だった中、後半からFWムバッペを投入して2点差を追いついての3-3ドロー。それでも2位モナコが敗れたことで3連覇を達成してドルトムント戦に向かうことができている。

両チームは今季のグループステージで対戦し、PSGが1勝1分けと勝ち越し。第1節と最終節で当たり、初戦はホームのPSGが2-0で快勝。そして最終節は既にグループステージ突破を決めていたドルトムントに引き分けたPSGが2位で決勝トーナメント進出を決める格好となっていた。

◆ドルトムント◆
【4-2-3-1】
(C)CWS Brains,LTD.
予想スタメン
GK:コベル
DF:リエルソン、フンメルス、シュロッターベック、マートセン
MF:ジャン、ザビッツァー
MF:サンチョ、ブラント、アデイェミ
FW:フュルクルク
負傷者:DFベンセバイニ
出場停止者:なし

アラーとマレンが戦列復帰予想でベンチ入り見込み。ドイツ『キッカー』はアデイェミではなくロイスをスタメン予想としている。

◆パリ・サンジェルマン◆
【4-3-3】
(C)CWS Brains,LTD.
予想スタメン
GK:ドンナルンマ
DF:ハキミ、マルキーニョス、リュカ、ヌーノ・メンデス
MF:ザイール=エメリ、ヴィティーニャ、ファビアン・ルイス
FW:デンベレ、ムバッペ、バルコラ
負傷者:DFキンペンベ
出場停止者:なし

バルセロナに勝利した2ndレグのスタメンがベースとなる見込み。ヌーノ・メンデスが前日練習を欠席したようで仮に欠場する場合はリュカが左サイドバックに回り、ダニーロやペラルド辺りがセンターバックに入るか。

★注目選手
◆MFマルセル・ザビッツァー(ドルトムント)
Getty Images
ドルトムントの注目選手にはアトレティコとの2ndレグで準決勝進出の立役者となったザビッツァーを挙げたい。アトレティコ戦前のボルシアMG戦で2ゴールを挙げていたザビッツァーはその勢いを持続し、アトレティコのタフな中盤の選手たち相手に走り負けず、1ゴール2アシストと圧巻の活躍を見せた。直近のライプツィヒ戦は風邪により欠場したが、その前のレバークーゼン戦でもゴールをアシストと、現在のドルトムントにおいて最もノっている選手と言える。PSG戦でも持ち前のゴール前への絡みで得点に関与することが期待される。

◆MFウォーレン・ザイール=エメリ(PSG)
Getty Images
対するPSGの注目選手にはザビッツァーと対面することが予想されるザイール=エメリを挙げたい。3月に18歳となったばかりの若武者だが、フランス代表のレギュラーMFにも上り詰めた末恐ろしいタレントだ。ここまで公式戦39試合の出場で3ゴール7アシストを記録し、また一段と成長を遂げたシーズンとしている。その年齢に似つかわしくない落ち着いたゲームメークと、ザビッツァー同様にゴールへも関与できる持ち出しの旨さがあり、このマッチアップの優劣が勝敗を左右するかもしれない。12月のドルトムントとの試合ではPSGを決勝トーナメント進出に導く同点弾を挙げた至宝が今度は決勝に導くことになるのか、その一挙手一投足に注目したい。

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