昨シーズン終了直後には来日し、元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタが所属していたヴィッセル神戸と対戦したバルセロナ。今シーズン終了後も計画を立てていたようだが、上手くいかない可能性が出てきたという。スペイン『ムンド・デポルティボ』が伝えた。

チャビ・エルナンデス監督率いるバルセロナと、古巣対決となるイニエスタは大きな注目を集めた昨年の来日。今年のバルセロナは、韓国を訪問することを予定していたという。

慢性的な財政難を抱えるバルセロナにとっては、資金調達の意味合いが大きいアジアツアー。パリ・サンジェルマン(PSG)に敗れたことでチャンピオンズリーグ(CL)から敗退。ラ・リーガは自らがジローナに敗れてレアル・マドリーが優勝。残されたものはもう何もない。

加えて、CLの早期敗退により、2025年からスタートする新たなクラブ・ワールドカップ(CWC)への出場も叶わないことに。この大会は、参加するだけで5000万ユーロ(約83億6000万円)を手にすることができるという夢の大会だというが、その収入もバルセロナにはない。

今夏の移籍市場で資金が必要なバルセロナは、新たなスポンサー獲得か、選手の売却で資金調達をしなければいけない状況。親善試合も含めてツアーを行うことで売上を稼ぎたいところだったが、韓国でプレーすることを望んでいたという。

『ムンド・デポルティボ』によれば、FCソウルと韓国で対戦する予定を組んでいたとのこと。試合は5月26日に開催される予定だったが、FCソウルは28日と31日に試合があり、その日程では試合ができないと言うもの。6月まで延期されると見られている。

ただ、6月1日にCL決勝が終わると、ヨーロッパではユーロ2024が開催され、出場国の代表選手は活動に参加することとなり、主力メンバーをツアーに連れて行けない可能性が高い。

踏んだり蹴ったりのバルセロナ。目論見がどう進んでいくのか、今夏も資金面では苦しみ続けることになりそうだ。


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