栃木県宇都宮市大谷町にある地下空間に、社会や自然、そして日常生活や身体の「境界」をテーマにした大型のインスタレーションアートを数多く手がける栗林隆(くりばやし たかし)氏が体験型アートインスタレーション「大谷元気炉六号基」を制作しました。

アートを通して元気に、健康に

 栃木県宇都宮市大谷町にある地下空間に、現代美術家の栗林隆(くりばやし たかし)氏が体験型アートインスタレーション「大谷元気炉六号基」を制作しました。

 栗林氏は2002年にクンストアカデミーデュッセルドルフでマイスターシューラーを獲得するなどドイツで活躍。帰国後は、日本とインドネシアを往復しながら活動し、世界各国で制作・発表を続けています。

 社会や自然、そして日常生活や身体の「境界」をテーマにした大型のインスタレーションアートを数多く手がけてきています。

 2022年のドクメンタ15にて、栗林隆+Cinema Caravanで発表した「元気炉四号基」を評価され、芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。

 今回の作品は、その元気炉の六号基で、五感すべてで体感できる、地下空間とアート作品が融合した、これまでにない壮大な展示です。

 地下空間にそびえ立つ巨木のような「大谷元気炉六号基」は、体験型のアートインスタレーション。大きな窯で薬草(ハーブ)を入れてお湯を沸かし、その蒸気をパイプで送り込みます。

 また、鑑賞者は作品内に入ることができ、スチームサウナのような体験ができます。作品内は蒸気で1m先も見えない状態になり、バーブや薬草の香りと、濃密なスチームに包まれることで、全ての感覚を呼び起こし、新しい世界を堪能できます。