最近、リゾートホテルのなかでも、歴史や文化、自然、グルメをプライベート空間で楽しめる「スモールラグジュアリーリゾート」が注目されています。各地の有名観光地では「ふふ」ブランドの施設が展開されていますが、いったいどのようなものでしょうか。
●プライベート空間で有名リゾート地を味わう！
これから暖かくなる季節、普段とは違う空間へ出かけたいという人も多いかもしれません。
そんななか、自然に囲まれたリゾートホテルという選択肢があります。
リゾートホテルといえば、これまでは広い部屋にグルメ、露天風呂やプール、絶景といった施設ならではの非日常感を味わうイメージがありました。ところが最近では、より細かいサービスやプライベート空間にこだわる施設も登場しています。
そんな「スモールラグジュアリーリゾート」と呼ばれる施設のなかでも、日本トップクラスの観光地に展開しているのが「ふふ」ブランドです。
2007年の熱海を皮切りに、河口湖、奈良、日光、京都、箱根へ施設を構え、さらに2023年には軽井沢へ2施設を新設しています。
しかし、その地の歴史や文化、自然と調和するステイを目指しているため、「ふふ」の施設にふたつとして同じものはありません。
「ふふ」の開発経緯について、開発運営を手がける株式会社カトープレジャーグループの担当者は次のように話します。
「日本にスモールラグジュアリーリゾートを作りたいという思いから、オリジナリティを追求した新しいバケーションの形を提案してきました。『ふふ』シリーズでは、地域に根ざし、その地でしか味わうことのできない日本リゾートをお届けしたいと考えています」
たとえば、山と海に囲まれた古くからの温泉観光地に立地する「ふふ熱海」では、全ての部屋に熱海温泉の露天風呂が完備されています、このように客室で天然温泉を楽しむスタイルは、その後に建設された「ふふ」にも引き継がれています。
また「ふふ河口湖」ではどの部屋からも富士山がのぞめ、薬の発祥の地とされる奈良に建つ「ふふ奈良」では和漢の香りの湯がたのしめます。
皇室の静養地でもある日光では、大正3年に建築された「日光田母沢御用邸記念公園」に隣接した場所に「ふふ日光」があり、気品を感じる部屋で緑と川のせせらぎを感じられます。一方、「ふふ京都」は南禅寺にほど近く、京料理とともに京の歴史と繊細な美意識が堪能できます。
パノラミックな箱根連山に囲まれる山のリゾートは「ふふ箱根」です。刻々と変わる山の空と絶景がたのしめ、大浴場と客室で違う泉質の温泉に浸かれます。
軽井沢エリアの2つの「ふふ」は、立地やしつらえが異なります。「ふふ 軽井沢 陽光の風」は、明るい陽光が差し込む客室にいながら軽井沢の大自然が感じられ、雲場池のほとりで木々に囲まれる「ふふ 旧軽井沢 静養の森」は、静かで落ち着いた時間が過ごせます。
このように、日本リゾート地で温泉につかり食を楽しむだけでなく、その地の音や香り、空間までもトータルで味わえるのが「ふふ」の特徴。そのため、土地の魅力をより深く体験できるよう、客室はスイートルームしか用意されていません。
●個性的な最上級スイートに宿泊も
さらに、そのスイートルームは景観や間取りなどのしつらえが全ての客室で異なり、他のお部屋にはない設備なども用意されています。しかし、料理や待遇などは、全てのゲストに同様のサービスが提供されるにも魅力です
実際に「ふふ」はリピーターが多く、こうした部屋の違いを比べて楽しむ人も多いといいます。
なかでも、最上級の「ふふラグジュアリープレミアムスイート」は、その土地ならではのリゾートを堪能しやすい設備が充実しています。
「ふふ熱海 木の間の月」の同室はプライベートガーデンテラスに露天風呂があり、部屋、テラス合わせて平方146mや平方174mの広々したプライベート空間で川のせせらぎや風の音を満喫できます。
「ふふラグジュアリープレミアムスイート」では全部屋に天然温泉を用意しており、「ふふ河口湖」では、溶岩石を敷き詰めた岩盤浴が室内に完備されています。「ふふ奈良」の場合は、和漢の香りの湯のほか薬湯も楽しめます。
またここでしか味わえない景色も魅力的。「ふふ京都」では、大きな窓から京都の四季に触れられます。「ふふ箱根」では目の前に雄大な箱根連山が広がります。
ふふラグジュアリープレミアムスイートの反響について、前出の担当者は次のように語ります。
「HPなどで該当部屋を見て、ご指定いただく場合がございます。何度も足をお運びいただけるお客様の中には『今回は「ふふラグジュアリープレミアムスイート」に泊まってみたい』とお声をいただくケースもございます」
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有名観光地のリゾートをプライベート空間で体験できる「ふふラグジュアリープレミアムスイート」の料金は、「ふふ熱海」の場合、5月中では大人2名1室で14万4400円（税サービス料金込み）からとなっています。
