国内最大規模の格闘ゲーム大会「EVO Japan 2024 presented by ROHTO」(以下、EVO Japan)が、2024年4月27日から29日までの3日間、東京・有明GYM-EXで開催された。最終日の29日は「GUILTY GEAR -STRIVE-」「TEKKEN 8」「ストリートファイター6」(以下、スト6)の3タイトルでFINALSを実施。3日間の大トリを飾った「スト6」部門では、エントリー数5089人の中から勝ち上がったKakeru選手(JP)とMenaRD選手(ブランカ)がグランドファイナルを戦い、MenaRD選手が3-0で勝利。栄えある優勝を飾った。

■「ストリートファイター6」FINALS 順位

優勝:Bandits | MenaRD
2位:IBUSHIGIN | Kakeru
3位:Nuckledujo | Lexx
4位:FAV | Ryukichi
5位タイ:VSPO | Vxbao
5位タイ:VARREL | moke

■Kakeru選手インタビュー!グランドファイナルの舞台裏

惜しくも準優勝に終わったKakeru選手。試合中、MenaRD選手に2本とられて後がない状況で(3本先取した方が勝利)、ラウンド間に観客に笑顔を向けたシーンがあった。その理由について聞くと「応援してくれている観声が聞こえたので、気持ちをリセットさせたかった」と意図を説明。「ただ、それでストレートで負けたら恥ずかしいなと思いながら…(苦笑)」と、悔しさを滲ませつつも、笑顔でインタビューに答える姿が印象的だった。

FINALSでは、Ryukichi選手との日本人対決も実現。場内の実況も「今大会の日本一決定戦」と言っていたが、いまもっとも勢いのあるプロプレイヤーのひとりであるRyukichi選手とのハイレベルな対決に、オーディエンスのボルテージは最高潮に高まっていた。

そんなRyukichi選手の印象について聞くと、「僕が格ゲーをはじめたのは12~13年前ですが、その頃から“若手”として活躍されていた」とコメント。今日は「胸を借りるつもりで戦いました」と日本人対決の死闘を振り返った。

最後に、FINALSを前に公開された豪鬼のトレーラーについて話が及ぶと、「ヤバイですね!」と満面の笑みを浮かべ「たぶん使うと思います」と即答。スト4時代に豪鬼を使用していたこともあり、「待ってました」という心境なのだそう。

「トレーラーを見ると、技の詰め合わせというか『何でも持ってます』みたいな期待以上の映像でした!」と、5月22日の参戦が待ちきれないという様子だった。JPマスターとしてトップシーンをけん引するKakeru選手が、今シーズンはどのキャラを使用するのか……その選択にも注目していきたい。




[HEAD]格闘ゲームのもう一つの世界大会「EVO Japan」

「EVO Japan」は、毎年ラスベガスで開催される世界最大の格闘ゲーム大会「EVO」の理念を受け継いで日本で開催されるもう一つの世界大会。「EVO Japan 2024」では、下記7作品をメインタイトルに選出。各タイトルごとに優勝賞金は100万円、賞金総額は1400万円となっていた。

<メインタイトル>
・「グランブルーファンタジーヴァーサス -ライジング-」
・「GUILTY GEAR -STRIVE-」
・「THE KING OF FIGHTERS XV」
・「ストリートファイターIII 3rd STRIKE -Fight for the Future-」
・「ストリートファイター6」
・「TEKKEN 8」
・「UNDER NIGHT IN-BIRTH II Sys:Celes」

(C)EVO Japan 2024