山形市山寺の山寺駐車場を発着点に、計6市町を駆ける山寺蔵王ウルトラマラソンが21日に行われた。県内外の愛好家たちが、残雪の山々と春の花々を眺めながら健脚を競った。

 山形、天童、寒河江、中山の3市1町を巡る50キロと、上山市と山辺町を加え蔵王温泉を経由する100キロの2部門に、計263人が出場した。

 50キロ部門は大部分が川のそばのコースで、午前6時ごろスタートした参加者は心地よい風を浴びて走った。ゴール付近にある立石寺奥の院へは長い石段を上る必要があり、既に47キロ以上を走った参加者は時折膝に手を当てながら、ゆっくりと頂上を目指した。

 新潟市から参加し、女性トップでゴールした薬剤師昆美幸さん(41)は「月山の雪、桜、菜の花と、色とりどりの景色を楽しめた」と声を弾ませていた。

 スポーツイベントを企画するJog&Trail(山形市)や山寺観光協会などでつくる実行委員会が主催し5回目。