最上7市町村のJAおいしいもがみ管内で、特産ニラ「達者de菜」の出荷が本格化した。

 同JA管内の生産者は約240戸で栽培面積は130ヘクタール。暖冬の影響で1週間ほど出荷が早いという。水分量の多さと甘みが特長で、主に長野や京浜地区に出荷されている。10月下旬ごろにかけて、1690トンの出荷、販売額10億1100万円を目指す。

 真室川町新町の農業阿部一城さん(44)は約1.8ヘクタールで栽培。未明に収穫し、傷みにくくするため根元を乾かした上で、選別や袋詰めをしている。阿部さんは「みずみずしく良い出来」と品質に胸を張る。

 15日に同町の同JA真室川営農センターで安全祈願祭と出荷式が行われた。同JAにら生産者協議会の高橋清美会長(69)は「炒めものやおひたしにして味わってほしい」と話した。