【ニューヨーク=小林泰裕】米高速道路交通安全局(NHTSA)は17日、ブレーキに不具合がある可能性があるとして、ホンダ車約300万台への調査を始めたと明らかにした。今後、大規模なリコールに発展する可能性もある。

 調査開始は15日付で、対象車種は2017〜22年型の「CR―V」と、18〜22年型の「アコード」。前方に障害物がない場合にも自動緊急ブレーキが作動し、車両が突然減速するとしている。不具合に関して2876件の報告が寄せられ、けが人の発生した事故も93件報告されているという。

 NHTSAはホンダのブレーキ不具合について22年に初期調査を開始した。当初は17〜19年型のCR―Vと18〜19年型のアコードの計約170万台が対象だったが、初期調査の結果を受けて対象の拡大を決めた。