[30日 ロイター] - 米連邦住宅金融庁(FHFA)が30日発表した2月の米住宅価格指数(季節調整済み)は前月比で1.2%上昇し、伸びは2022年4月以来、1年10カ月ぶりの大きさだった。

前年同月比上昇率は7.0%と22年11月以来、1年3カ月ぶりの大きさとなった。

FHFA幹部のアンジュ・ヴァジャ氏は前月比の推移について「米住宅価格は今年1月に小幅に低下した後、2月は上昇に戻った」とした上で、「国勢調査の9地区全てで過去12カ月間に価格が上昇し、ニューイングランドと中部大西洋岸は2桁の伸びとなった」とコメントした。

市場に出回る住宅の供給はここ数カ月で徐々に改善しているものの、依然として過去の標準を大きく下回っている。住宅所有者の多くは2年間より長く物件を保有しており、米連邦準備理事会(FRB)が利上げサイクルを開始する前に低金利の住宅ローンを組んでいる。より大きな住宅に買い替えれば、7%超の30年固定金利住宅ローンで新たに資金を調達することになる。

また、市場に供給する住宅建設にも時間がかかっている。こうした要因から市場に出回る住宅が限られ、全国的な住宅不足と手頃な住宅価格という問題を増幅させている。

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