バレーボール・ネーションズリーグ(15日・福岡西日本総合展示場)――女子1次リーグ最終週が行われ、既にパリ五輪出場権を獲得した日本はセルビアを3―0のストレートで破り、通算8勝3敗とした。セルビアは3勝8敗。日本は16日に1次リーグ最終戦となる米国戦に臨む。

五輪決定後の試合、祝福の拍手

 試合がない14日に6大会連続の五輪出場が決まった日本。選手たちがセルビア戦のコートに出ると、スタンドから祝福の拍手と歓声が注がれた。

 第1セットを25―22で先取すると、危なげなくストレート勝ち。主将の古賀紗理那(NEC)が「気を引き締めて戦っていきたい」と話していた通り、五輪決定後初の試合を白星で飾った。この日登録した田中瑞稀(JT)も初出場で奮闘した。

 試合前の世界ランキングは日本が7位、セルビアが9位。ただ、世界選手権を2連覇中で、昨年の五輪予選で早々に「パリ切符」を手にしていた強豪は、今大会は主に控え選手で戦っている。日本は喜びに浸る間もなく、残る試合で戦術の深化、選手の見極めを急ピッチで進める必要がある。

 16日も強豪の米国と対戦。五輪の組み合わせは17日付のランキングを基に割り振られる。パリへ弾みを付けるためにも、福岡大会を良い形で締めくくりたい。(佐野司)