【ソウル聯合ニュース】米ビルボードが29日(現地時間)に発表した「2024年インターナショナルパワープレーヤーズ」に、韓国エンターテインメント業界関係者が名を連ねた。

 インターナショナルパワープレーヤーズは米国以外の地域で世界の音楽市場をけん引しているリーダーを選定するもので、14年から毎年発表されている。

 今年は韓国から大手芸能事務所・SMエンタテインメントの共同代表取締役を務める張哲赫(チャン・チョルヒョク)氏と卓栄俊(タク・ヨンジュン)氏、李聖洙(イ・ソンス)CAO(Chief A&R Officer)、韓国インターネット大手、カカオ傘下のカカオエンターテインメントのチャン・ユンジュン共同代表、BTS(防弾少年団)などの人気グループを擁する総合エンターテインメント企業、HYBE(ハイブ)の朴智援(パク・ジウォン)最高経営責任者(CEO)、HYBE傘下レーベルのビッグヒットミュージックのシン・ヨンジェ代表取締役、プレディスエンターテインメントのハン・ソンス代表、HYBEのソリューション部門の組織、HYBE360のオ・ユジン・ゼネラルマネジャー(GM)が選ばれた。

 このうち、卓氏、李氏、朴氏、シン氏は22年から3年連続での選定、チャン氏は21年、23年に続き3度目の選定となった。

 ビルボードは昨年発足したカカオエンターテインメントとSMエンタテインメントの北米統合法人について言及し、「統合法人の発足は意味ある一つの里程標」だと評価した。また、チャン氏が選ばれた理由として、カカオエンターテインメントが英ロンドンに本社を置くテレビ制作会社、ムーンアンドバックとタッグを組み、英国で新たなボーイズグループを誕生させるテレビ番組を制作していることや、カカオエンターテインメントの傘下レーベル、スターシップエンターテインメントに所属するガールズグループ、IVE(アイブ)がデビュー後初のワールドツアーを開催中であることを挙げた。

 HYBEについては、米ヒップホップレーベルのQCメディアホールディングス買収や、ラテンアメリカ法人設立に先立ち音楽レーベルのエグザイルミュージックを買収したことに触れ、「HYBEは多角化戦略により韓国エンターテインメント企業初の年間売り上げ2兆ウォン(約2274億円)を突破した」と評価した。

 また、BTSのJUNG KOOK(ジョングク)のソロ曲「Seven」とJIMIN(ジミン)のソロ曲「Like Crazy」がビルボードのメインシングルチャート「ホット100」で1位を獲得したことを取り上げたほか、プレディスエンターテインメントに所属する人気グループ、SEVENTEEN(セブンティーン)のミニアルバム「FML」が640万枚を売り上げ、K−POPアルバムの最多販売記録を打ち立てたと紹介した。