◇25日 ヤクルト9x―8広島(神宮)

 広島がまさかの結末を迎えた。乱打戦の末、8―8の同点で迎えた9回、守護神・栗林良吏投手がサンタナにサヨナラ被弾。連勝は4で止まった。

 一発要警戒のマウンド。栗林は「そう思ってマウンドに上がりましたし、やっぱり、そこのケアが自分の中で足りなかった」と振り返った。

 先頭の4番・村上に対しては、今季の盤石振りを象徴するような投球だった。最後は152キロのストレートで空振り三振。次のサンタナも3球で1ボール2ストライクと追い込んだ。次の1球が命取りになった。

 高めのストレートが外角真ん中寄りに入り、右翼席へ運ばれた。栗林が悔やんだのは「あそこで空振りを取りにいったこと」だった。「違う選択肢も自分が持てれば、整理できれば、一番最悪の結果にはならなかったと思います」。反省の言葉が重責を物語る。これまで無失点でチームを支えてきた男が、1球で苦しい夜を迎えた。