中学校や高校によっては、“お弁当持参”を求められることもありますよね。
それまでは給食だったご家庭からすると、朝の忙しい時間帯に用意するのは大変。
加えてケチをつけられると尚更イラつきますよね。今回は、筆者の友人から聞いたお弁当エピソードをどうぞ。

娘がお弁当を持参するように

これは、私の娘が高校に進学したばかりのころのお話です。

高校生にもなると、自由度もかなり高くなりがち。

娘もスマホを学校で当たり前のように使ったり、授業を選べることを喜んでいました。

母目線で言うと、変わったのがお昼ごはん。

高校進学をきっかけに、給食ではなくお弁当になったのです。

毎日多忙ななかでお弁当を作っていたが

「とうとうお弁当になっちゃったかあ」

私はかなり頭を抱えてしまいました。

というのも、私はフルタイムワーママ。

仕事柄、朝も家を出るのが早く、なかなか凝ったお弁当を作る余裕がありませんでした。

それでも、娘が好きな食べ物や栄養を考えてお弁当を作っていたのですが……。

娘に文句をつけられてしまい……

「茶色尽くしはイヤ!」
「昭和じゃないんだから」

学校から帰宅した娘に、毎日のように文句を言われ続けたのです。

聞くと、色とりどりのお弁当を持ってくる子もいるようで、娘は劣等感を感じているようでした。

申し訳ないなとは思いましたが、でも、私も忙しい毎日のなか、一生懸命作っているんです!

文句を言われ続けること2週間、さすがにムカついてきた私。

「そんなに言うなら自分で作りなさい」
と伝えると……。

娘が作ったお弁当はいかに!?

翌朝、起きるとキッチンには落ち込む娘の姿が。

どうやらお弁当を作っていたようで、確認してみると……。

茶色と言うか、もはや黒焦げお弁当!

卵焼きもウインナーも生姜焼きも、全部火を入れすぎて焦げてしまっていたのです。

実際、娘がキッチンに立つことはこれまでほとんどなく。

料理経験のなさから考えると、当然の結果でした。

その後、この1件で娘もお弁当作りの大変さを知ったのか、謝ってくれました。

それからは少しずつ、料理も手伝ってくれるようになっています。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:一瀬あい