ブレーブスのオズナは打率.325、9本塁打、27打点、OPS1.085で2冠を快走

 ドジャースの大谷翔平投手は、22日(日本時間23日)時点で打率、安打でリーグトップに立っている。今季は右肘手術の影響で打者専念となるが自身3度目のMVPへも視界良好だ。そんな中、同じDHにライバルが急浮上している。ブレーブスのマルセル・オズナ外野手が、本塁打と打点で2冠を走っている。

 33歳のオズナは、ここまで21試合に出場して打率.325、9本塁打、27打点、OPS1.085。大谷の5本塁打、13打点と比較すると、本塁打では4本リード、打点にいたっては倍以上の差をつけている。昨季も144試合に出場し打率.274、40本塁打、100打点、OPS.904の成績を残しており、強力なライバルになりそうだ。

 ドミニカ出身で若くして頭角を現し、2013年にマーリンズでメジャーデビュー。同僚になったイチロー(現マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター)を師と仰いだことでも知られる。イチローが加入1年目の2015年には、春季キャンプから積極的にコミュニケーションをとり、日本語を教わっていた。

 2017年12月に交換トレードでカージナルスへ、2020年1月にFAでブレーブスに移籍した。同年には60試合の短縮シーズンながら18本塁打、56打点の2冠、2021年2月に4年総額6500万ドル(約100億円)で大型契約を結んだが、同年5月に家庭内暴力で逮捕され、制限リスト入りした。さらに2022年には124試合で打率.226、23本塁打、OPS.687と低迷していたが、昨季は華麗に復活を遂げた。

 またオズナが今季、指名打者を務めているのも大谷にとっては厄介だ。球宴のファン投票でポジションが被るだけでなく、シルバースラッガー賞、エドガー・マルティネス賞といった表彰でも1つの椅子を争うことになる。一方、指名打者を主戦場にMVPを獲得した選手はゼロ。どちらかが史上初の栄誉に輝くのか注目だ。(Full-Count編集部)