画像は”投げる”森下

 

5月4日  〇4−1DeNA(マツダスタジアム)
DeNA 010 000 000・1
広   島 000 000 400・4

広島通算27試合11勝12敗4分け(中日、DeNA抜いて4位浮上、首位阪神まで2・5差)
13時30分開始・2時間39分、31,541人
相手先発 ●ケイ6回1/3、9安打3失点
広島本塁打 松山1号3ラン
DeNA本塁打 −
広島登録抹消 −

広島スタメン
一番センター秋山
二番セカンド菊池
三番ライト野間
四番ファースト堂林
五番ショート小園
六番キャッチャー曾澤
七番レフト中村健
八番サード二俣
九番ピッチャー〇森下(4試合3勝)7回87球2安打1失点(自責0)

 

思うように点が奪えないでいる広島は、東に八回途中まで零封された前日と同じ並び(六男坂倉のみ曾澤にスイッチ)で勝負!

 

試合は滅多に見られない劇的な展開になった。

 

二回、先発の森下は先に失点したが、これは先頭・牧の三ゴロを二俣が悪送球…直後の一塁牽制球を堂林がスルーするミス…そこから一死三塁となって大和に犠飛を上げられた。

 

そのあと森下は七回二死まで1死球のみ、ノーヒットピッチング…

 

…だけでなく打っても二回の第1打席でレフト左へ二塁打、四回の第2打席でも左前打!

 

DeNA先発のケイはこの日までに先発4試合で左打者の被打率・179。森下としては不本意な形で失点したあと、ならば自分のバットで何とか…という思いだったに違いない。

 

ただ、そう思っても実際にできるかどうか、は別問題。「もう一度生まれ変わって野球をやるなら打者がいい」というだけのことはある。野手陣が特に得点機では力みがちになって凡打を繰り返す中、柔らかくケイのカットボールと153キロ真っすぐを流し打ちして見せたのである。

 

そして1点ビハインドのまま迎えた七回の攻撃。先頭の二俣は初球を打ってレフトフライ。森下の3打席目…

 

DeNAバッテリーはここで配球を真っすぐ主体から変化球連投に変えてきた。

 

初球151キロストライク、2球目チェンジアップ空振りで2ストライクナッシグ。ここからが二刀流森下の真骨頂!低目チェンジアップ・ボール、低目スライダー・ファウル、低目スライダーファウルのあとの6球目、低目チェンジアップをショート頭上に打ち返して猛打賞!!!

 

そのあと秋山が左前打で続き、菊池が四球を選んでケイを来日最多109球で降板に追い込んだ。

 

無死満塁、三塁走者は森下。4・6・3併殺崩れの間に森下が同点のホームへ。

 

さらに堂林の代打松山が赤く染まったライトスタンドに決勝の1号3ラン。

 

無傷の3勝目を挙げた森下は松山とともにお立ち台に上がり「これ以上点取られたらやばいなーと思っていたので、ゼロで抑えとこうと思って投げていました」と”告白”した。

 

4月30日の床田は阪神戦6回3失点で負け投手、5月1日の大瀬良は阪神戦5回2失点で勝ち負けつかず、5月3日のアドゥワはDeNA戦6回2失点で負け投手…

 

そう今のチーム状況を考えれば先発は2点取られたらもう勝てない。(ひろスポ!取材班&田辺一球)