ドジャース・大谷翔平投手(29)の元通訳で、銀行詐欺などの罪を認めた水原一平被告(39)の一連の騒動がシリーズドラマ化されることが9日(日本時間10日)、分かった。米映像制作会社のライオンズゲートが制作に動き出したと複数の米メディアが報じた。

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 テレビプロデューサーのデーブ・スペクター氏は、今回のドラマ化発表に「異常な早さだと思います。正直驚きです」と私見。「企画が通ったあと、制作に入る段階で発表されるのが普通」とし「競合他社が多いのを察知して、焦って発表したんじゃ…」と述べた。

 権利関係にうるさい米国なので、ドラマ化にあたっては水原被告側にも話を通している可能性が高いという。その場合は水原被告本人にもギャラが支払われることになるが「米国では犯罪を犯した人に金銭がわたることに厳しい。巨額のお金は払われない」。具体的には「まずオプションと呼ばれる契約の交渉をする。ドラマ化する権利の仮押さえなんですが、このときのギャラは5〜10万ドルと思われます。実際ドラマ化すれば、プラス10万ドルくらいでしょうか」。つまりマックス20万ドル、3000万円ほどしかもらえないとの見立てだ。

 また「日本の時から追う内容らしいので、制作も時間がかかる」と実際のドラマ開始は早くて来年になると予測した。「歯医者の描写とかも必要だし…」と言いかけたところで「あ! わかった!」と唐突な声。「水原さん、歯を治したのは自身のドラマ出演を見越してのことだったんだ! いや〜先見の明がすごいですねぇ」と最後は小ギャグで締めた。

 一方、民放関係者も発表時期の早さに注目。「ドラマも1話につき1〜2億円かかる。今からお金を集めようとしているのでは」と推測した。