創立90周年を迎えた巨人。巨人での出場試合が多い野手、投手を中心に記録にも記憶にも残る歴代の「偉人」を紹介します。第19回は原辰徳。

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 原辰徳は巨人の最多勝監督だ。

 1958年7月22日、福岡県生まれで東海大相模で甲子園に4回出場。東海大から80年にドラフト1位で入団した。81年開幕戦に6番・二塁でスタメン出場し初安打を放つと、翌日に初本塁打。5月から三塁に入り、22本塁打をマークし新人王を獲得した。83年に打点王、MVP。入団から12年連続20本塁打を記録。ONの後の4番打者として1066試合に出場し、6度のリーグ優勝、3度の日本一に貢献、95年に引退した。

 コーチを経て、第15代監督に就任した2002年、リーグVを飾り、西武との日本シリーズも制し6人目の新人監督日本一に。

 23年オフ、阿部監督に禅譲するまで3度の政権で通算17年間、2407試合(15年、1982試合の長嶋を超える巨人最多)指揮を執り、1291勝(1066の川上を超える巨人最多。他球団を含めても歴代9位。1025敗91分け)、2度の3連覇を含む9度のリーグ優勝(鶴岡、川上の11度に次ぎ水原、藤本と並ぶ3位タイ)、3度の日本一(02、09、12年)。また09年は巨人の監督でありながらWBC監督も務め世界一に輝くなど、数々の輝かしい実績を残した。18年に野球殿堂入り。