金品を狙って空き家に侵入したなどとして、窃盗や詐欺などの罪に問われたプロ野球ソフトバンクの元選手で、洲本市の会社役員、原田龍哉被告(36)に対する判決公判が9日、神戸地裁(西村彩子裁判官)であった。西村裁判官は「常習性が明らか」などとして懲役4年6月(求刑懲役7年)を言い渡した。

 判決などによると、原田被告は昨年7月、淡路市の空き家に侵入しネックレスなど10点(約40万円相当)を盗むなどしたほか、同4月、知人男性にうその金属取引の話を持ちかけ、買い付け代金として約1260万円をだまし取った。

 西村裁判官は「窃盗は短期間に立て続けに及び、被害金額も少なくない」と指摘。ギャンブルなどの借金を返済するためという動機についても「身勝手で犯情は重い」などと述べた。

 原田被告は洲本市出身で、旧姓伊奈。高校野球で夏の甲子園に出場し、パワフルな打撃から「伊奈ゴジラ」の異名で知られた。2006年のドラフトでソフトバンクに入団。07年に戦力外通告を受け退団した。