お風呂に入ることをやめてしまう「風呂キャンセル界隈(かいわい)」という言葉が、ネットで話題となっています。

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──みなさん、お風呂は好きですか?

日テレNEWS NNN

50代

「お風呂は大好きです。毎日必ず入ります。朝と晩、入ります」

10代

「お湯につかりながら、気持ちいい感じで動画とか見られる。唯一、体休めながら見られるかな」

10代

「入るのは疲れとれるので、いいと思うんですけど、面倒くさいと思っちゃうと、やっぱり好きじゃない。シャンプーとかやっぱり面倒くさいですね」

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40代

「泥酔して帰ったらもう入れない。危ないんで、おぼれる。全部ひっくるめて、面倒くさいも、もちろんあります」

50代

「嫌いですね。どちらかというと面倒くさい。入りたいと思ったことはあまりない」

意外と多い、「お風呂が面倒」という声。あるデータによると、「風呂に入るのが面倒と感じることがある」と答えた人は、6割を超えています。(※LIXIL調べ:お風呂に入るのが面倒と感じたことがある 65.8%)

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──きのうは入った?

40代

「入っていないです」

──きょうは?

40代

「きょうは一応入る予定。頻度的には2日に1回くらい。この季節だったらついついキャンセルしがちですね」

“風呂をキャンセルする”。つまり、“その日は入浴しない”という人たちをひとまとめに表現した「風呂キャンセル界隈(かいわい)」という言葉も、いまネットで話題になっています。

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──「風呂キャンセル界隈」

40代

「僕ですね。それ僕ですね。いつも帰ったら午前0時過ぎるので、どうしてもお風呂って、なんだかんだ30分くらいかかる。早く寝たくて、全然お風呂入らない。面倒くさい、寝たい」

20代

「毎日(お風呂)面倒くさいので共感しかない。お風呂入ること自体はいいけど、メイク落としとドライヤーが重なるからもう面倒くさい。(お風呂出てから)30分以上かかる。ドライヤーが20分以上。ただお風呂入るだけじゃ済まないとなると、もうお風呂入りたくない」

──GWにお風呂は?

10代

「2回とか。2日目ときのう。自分の時間をもっとつくりたい」

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ただ、医師は、“気持ちの問題”だけではない場合もあると指摘しています。

パークサイド日比谷クリニック 立川秀樹院長

「うつ病になりますと、意欲の低下・おっくう感、疲れやすいとかも出る。入浴することができなくなることも十分ある」

1日お風呂に入れなかったとしても問題はないものの、それが数日間続くと、うつ病の可能性があるといいます。

立川秀樹院長

「普段だったら簡単にできることが、非常にハードルが高くなってしまう」

ほかにも、歯磨きや外出など、普段当たり前のようにできていたことが複数できなくなることも、うつ病の症状の1つです。

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立川秀樹院長

「入浴ができない理由として、『やりたくない』のか『できない』のか、これは大きく違う。もし、病でできないのであれば、うつ病の症状として、入浴ができないということになるので、どんなに励まされてもできない」

お風呂に入れないことが「怠け」ではない可能性もあるため、周囲の人は無理強いをせずに、話を聞くなどしてほしいということです。