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9年前、豊見城市の小学校に通う男子児童がいじめを苦に自ら命を絶った問題で男子児童の両親と豊見城市の間で25日、和解が成立しました。

この問題は2015年、豊見城市の小学校に通う4年生の男子児童が自ら命を絶ち市が設置した第三者委員会は学校でのいじめが原因だったと結論付けました。

児童の両親は「学校全体でいじめを防止する義務を怠った」などとして豊見城市などを相手取り7800万円の賠償を求める裁判を起こしましたが一審の那覇地裁は市側の責任を認めなかった事から控訴していました。

福岡高裁那覇支部は市が両親に130万円を支払う事や児童が命を絶つまでに個別の対応が出来なかった一連の経緯について謝罪する事などを盛り込んだ和解案を勧告していました。

豊見城市は今月12日、和解金の支払いについて市議会の同意を得て両親側も裁判所の勧告を受け入れ25日、正式に和解が成立しました。

▽両親の代理人弁護士
「現行の法律においてはこれ以上の進捗をはかることは困難と考え和解することに至りました。今後も亡き息子に思いを寄せながら静かに暮らしていきたいと思います」

豊見城市の徳元市長は「和解で約束したように今後もいじめ対策について努力を続けていく」とコメントしています。