育児をしながら各分野で活躍する女性を表彰する『第16回ベストマザー賞2024』(主催・日本マザーズ協会)の授賞式が9日に開催。芸能部門をタレントのpeco(28)が受賞した。

 壇上でpecoは「こんな素敵な賞いただき、本当にありがとうございます」と笑顔。ただ、直後に「ちょっと泣きそうなんですけど、ちょっとすいません…」と思いがあふれた。23歳になってすぐに第1子男児が誕生。今は5歳になる。その間、夫のryuchellさんが亡くなるなど、家族間にはさまざまなことがあった。それでも「どんな時でもママであることが、自分自身がすごく強くしてくれた」と感謝する。

 子どもを強く叱ることもあり、もっと優しくできたのでは反省もする日々。それでも「私が、きょうこの賞をいただいて、本当に完璧な毎日じゃなくてもいいなと本当に思えたように、きっと一生懸命我が子と向き合っているママはもう全員が『ベストマザー賞』だなと、本当に心から思います。本当に毎日お疲れ様です」と話す。

最後は「これからも私は、きっと帰ってガミガミ言ってしまうと思うんですけど私なりのやり方で愛を伝えていければ。そして何より、私をママにしてくれた息子とりゅうちぇるに感謝し続けたい」と話すと大粒の涙がこぼれていた。

 受賞後には取材にも応対。長男には「トロフィーもらうんだよね」と伝えたそうで「トロフィーちょうだい!」と大喜びだったそう。長男とryuchellさんに似ている部分があるのか問われると「もうめちゃくちゃありますよ。本当にすごく似てる。表情とかもそうですけど、もうryuchellのとにかく優しい部分とか、私じゃなくて100%ryuchellから受け継いでるなっていう感じです。親バカですけど。私は大阪出身で、めちゃくちゃせかせかしてるんですけど、ryuchellと一緒で息子は本当にのんびり屋さんなんです。時空が私とは違うなってぐらいのんびりしてるので、ホンマに当たり前ですけど、血つながってんねんなと思います」と笑顔を見せた。

 受賞の喜びを伝えたいのは、息子とryuchellさん、自身の母という。ryuchellさんには「おうちにryuchellの写真がある場所に、いつも息子は毎日、『ダダ!』と言ってお話してくれるんですけど、正直、私はどこかまだ100%受け入れられてないっていうのもあってか、あんまりryuchellの場所に向かってピーチクパーチクとしゃべるのは、なかなかできなくて。心の中で話しかけてる感じなので、きょうも来る時に心の中で『ベストマザー賞もらったよ』と思ってました」と明かす。

息子はryuchellさんがいない現実について「めちゃくちゃポジティブなんで。すごく強い子。ちゃんとryuchellがいなくなってしまったことは現実としてしっかり受け入れてくれてます。でも、しっかり前を向いて、毎日毎日ryuchellのお話をして、もちろん悲しくなってしまう時もあるけど、それだけじゃなくて、例えば何かで臭くなった時に『ダダがおならした』みたいな感じで言ってくれたりとか。そういう風にすごく前向きに過ごしてくれてるので、めちゃくちゃ私はそれに救われてます」とやり取りを口にする。「息子が毎日ryuchellのことを毎日思って元気に過ごしてくれてることが1番うれしいと思うし、安心して見てくれてるだろうと思うので、これからも私は息子と一緒に進んでいくだけたなっていう感じです」とryuchellさんの思いも背負っていた。

 そのほか、スポーツ部門を元サッカー日本女子代表でタレントの丸山桂里奈(41)、社会経済部門を身体美容家、モデル、タレントの優木まおみ(44)、文化部門をフリーアナウンサーの川田裕美(40)、音楽部門をアーティストのBENI(38)が受賞した。

 『ベストマザー賞』は、一般のママ・パパたちが想う「共感」や「好感」の著名人ママに投票し、その1年間の集計で選出される。毎年、母の日を前に開催されている。