新日本プロレス4日福岡国際センター大会で行われたIWGP GLOBALヘビー級選手権は、挑戦者のデビッド・フィンレー(30)がニック・ネメス(43)を撃破し、第3代王者に輝いた。

 今年2月札幌大会でネメスにベルトを奪われたフィンレーは、前日の3日福岡大会で棚橋弘至を下しV1に成功した直後の王者を襲撃。ネメスにとっては2夜連続の王座戦が急きょ決定した。

 フィンレー自身も3日大会では辻陽太とのシングルマッチを行っており、肉体的なダメージは五分。INTO OBLIVIONをカウント2で返されると、フェイマサー、101で反撃を許してしまう。

 それでもデンジャーゾーンだけは阻止すると、投げ捨て式のパワーボムを連発して再び攻勢に。最後はオーバーキルをさく裂させて3カウントを奪ってみせた。ベルト奪回に成功したフィンレーは「俺にはとても小さな傷が残っている。その傷はSANADAだ。お前が俺の最初の相手だ」とV1戦の相手にSANADAを指名した。

 一方でネメスはぼう然自失で「自分の全てを捧げるという言葉通り、全てを出し尽くした。ここのレスラーに必要なことは全て伝えた。あのグローバル王座は俺のキャリアの第2章だった。可能であれば、いつの日かフルタイムのメンバーになりたかった」と意味深長な言葉を並べた。

 WWEでドルフ・ジグラーのリングネームで活躍し、今年1月から新日本で活躍したスーパースターは「俺は後悔していない。全てに感謝する。君たちのために全てを残したことを知っておいてくれ」と、悲しげな表情で撤退を示唆した。