西武は4日のソフトバンク戦(ベルーナ)で延長10回二死満塁から外崎修汰内野手(31)のサヨナラ打で今季初の3連勝。8カードぶりの勝ち越しを決め、昨年から続いていた延長戦での連敗を「15」で止めた。

 殊勲の外崎は「ゲン(源田)の勝ち越し打で1点リードしたところでボクの送球ミスで追いつかれてしまった。何とか取り返したいと思っていた。本当にホッとしたというか、打球がスローに見えて抜けるまでの時間が長く感じました」と汚名返上の決勝打に安堵の表情を浮かべた。

 ホークスに先制された試合を2回に逆転し、同点に追いつかれた直後の7回に主将・源田の適時三塁打で勝ち越し。しかし、8回一死一、二塁の場面で周東の遊ゴロを二塁転送された外崎が一塁へ送球ミス。このショートバウンドを一塁手・渡部が捕球しきれず併殺崩れの間に再び同点とされた。

 そのまま試合は昨年6月から15試合勝利のない延長戦へ。10回無死満塁の場面では4番・アギラーが併殺打を放ち万事休すと思われたが、その直後に殊勲打が飛び出した。

 外崎は4月後半には背中の張りのためベンチ入りを外れる試合もあり、ここまで打率は1割9分8厘と低空飛行を続けている。

 劇的サヨナラ打に松井監督は「本当にトノらしいヒットだった。チームにとってもトノにとっても今日のヒットは大きかった」と賛辞を惜しまなかった。

 まだまだ攻撃面の課題が山積している中で5月は無傷の3連勝スタート。外崎は「5月に入ってチームの流れがすごくいいと思う。ボクもチームに負けないよう、ここから巻き返したいと思っています」と反攻を誓っていた。