ボクシングの4大世界タイトルマッチ(6日、東京ドーム)の前日計量が5日、都内で行われた。WBO世界バンタム級王者ジェイソン・モロニー(33=オーストラリア)と同級5位の挑戦者・武居由樹(27=大橋)は、ともにリミットを100グラム下回る53・4キロでクリアした。

 元K―1王者の武居は、同級での世界王座奪取を目指し、昨年11月に東洋太平洋スーパーバンタム級のベルトを返上。初の世界戦へ「何だかんだバンタム級は初めてだったので、計量が無事に終わって一安心。ここからは気を引き締めて」と自らを鼓舞した。

 モロニーは、2020年に米国で井上尚弥(大橋)に7ラウンドKO負けを喫したが、その後は6連勝中。フェイスオフで対面し、武居は「すごくいい目をしていて、強い選手だろうなと感じた。こっちも負けていられないという気持ちです」と表情を引き締めた。

 ここまで8戦8KOの武居は、軽量級ながら強烈なパンチが持ち味。「KOにこだわりは? もちろん(ある)。早いラウンドでバチッと倒すのが、今回の目標なので」と意気込んだ。