富山湾をクルージングしていた観光遊覧船「キラリン」のスクリューにロープが絡まり、航行不能になるトラブルがありました。乗員乗客41人にけがはありませんでしたが、船体を点検するため、4日以降の「富山湾岸クルージング」「ほたるいか海上観光」ともに中止が決まりました。

伏木海上保安部によりますと、3日午前11時25分ごろ富山市沖の富山湾1400メートル付近を航行していた観光遊覧船「キラリン」の乗組員から「航行中、スクリューにロープが絡んで航行不能になったため、救助をお願いします」と118番通報がありました。

伏木海上保安部の「巡視艇たちかぜ」が約30分後に現場に到着したほか、連絡を受けてかけつけた漁船「第六定栄丸」が遊覧船「キラリン」を曳航し、通報から約1時間半後に滑川漁港に着きました。

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観光遊覧船の乗客38人と乗員3人、全員にけが人はいませんでした。

当時の富山湾の天候は、晴れで海上は北風2メートル、波の高さ30センチ、視程は良好だったということです。

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「キラリン」は、全長14.75メートル、船幅4.08メートルの観光遊覧船です。

春の富山湾と北アルプス立山連峰の眺望など高低差4000メートルの雄大な景色が楽しめる人気のクルージングとして運航しているほか、春の富山湾の神秘に触れる「ほたるいか海上観光」にも使用されています。

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観光遊覧船を運営するWAVE滑川は、船底を点検するため、船体を一旦、陸にあげる必要があるして「富山湾岸クルージング」「ほたるいか海上観光」ともに中止せざるを得ないと話しています。今のところ再開のめどは不明です。

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伏木海上保安部は、海上を浮遊していたロープが遊覧船のスクリューに絡まったとみて、詳しい原因を調べています。

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