立憲民主党の梅谷守衆議院議員が自身の選挙区のイベントで有権者に日本酒を配った問題を巡って党本部が処分を再検討し、1カ月間の党員資格停止、3カ月間の党の役職停止とする方針を決めました。

 梅谷議員は2024年1月、新潟県上越市の町内会が開いたイベントに参加し、日本酒を町内会長に渡すなどしていました。

 選挙区内での政治家の有権者への金品の提供は公職選挙法に抵触する恐れがあります。

 梅谷議員は、日本酒を渡したことは「会合の出席の対価だった」と釈明していましたが、その後、新潟県糸魚川市の男性が梅谷議員を公職選挙法違反の疑いで新潟地検と県警に刑事告発しました。

 こうした経緯を踏まえ、立憲民主党内では1カ月間の党員資格停止処分とする方針を一時、検討しましたが、「処分が甘すぎる」などといった意見が出たため決定を見送っていました。

 改めて党内で検討した結果、党員資格停止に加えて3カ月間の党の役職停止についても了承され、来週、正式に決定する見通しです。

 ただ、党内には「処分が甘い」という意見も根強く、ある議員は「執行部の世論に対する感度の低さは極めて残念だ」として、「政権交代に向けた危機管理」について不安をあらわにしました。

 一方、処分方針が決定されたことを受け、梅谷議員は「軽率な行動だったと深く反省している。政党、有権者に深くおわびする」とのコメントを発表しました。