<大相撲五月場所>◇五日目◇16日◇東京・両国国技館

 前頭八枚目・隆の勝(常盤山)と前頭九枚目・玉鷲(片男波)の一番で、玉鷲が約15秒間の強烈なのど輪で攻める場面があった。この光景に視聴者も「息止まるわ」「酸欠になりそう」とヒヤリとした。

【映像】“超ロング”のど輪に息も絶え絶え

 立ち合い先に手を出して当たったのは隆の勝。だが体が入れ替わると、今度は玉鷲が右の強烈なのど輪で攻めていった。そのまま玉鷲が前に出続け、強烈なのど輪は実に約15秒間も続いた。しかし最後は土俵際で隆の勝がかわし、逆転の突き落としを決めた。勝った隆の勝は強烈なのど輪に耐えたからか、今場所初白星を手にした嬉しさからか、顔をくしゃっと崩していた。隆の勝は1勝目。敗れた玉鷲は3敗目を喫した。

 初日からの連敗を止めた隆の勝。取組直後、隆の勝が表情を崩すと、ABEMAで実況を務めた舩山陽司アナウンサーは「隆の勝は勝った後『ああよかった』という感じの表情をしていましたね」と言及。同じく解説を務めた元前頭・千代の国の佐ノ山親方は「連敗が長いですからね。この1勝、本当にホッとすると思いますし、ここからまた流れを変えていただきたいですね」と期待を込めていた。

 玉鷲の強烈なのど輪にはABEMAの視聴者もヒヤヒヤ。「息とまるわ」「酸欠になりそう」「首絞めてる」「しんじゃう」と心配の声が相次いだ。また隆の勝が初日を手にすると、ファンからは「よくやった」「がんばった!」と祝福の声のほか、取組直後の表情に「ホッとじゃなくて苦しかったんじゃ」といった意見も寄せられた。(ABEMA/大相撲チャンネル)