金融庁の報告書に端を発して話題となった「老後2000万円問題」など、老後の心配事といえばやはりお金ではないでしょうか。もっと出世しておけばよかったと現役時代に後悔を持つ人もいるようです。

現役時代にいくら稼ぎ、貯蓄をしておけば安心した暮らしができるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、大阪府在住67歳男性のケースをご紹介します。

■回答者プロフィール
回答者本人:67歳男性
同居家族構成:本人のみ
居住地:大阪府
リタイア前の雇用形態:正社員
リタイア前の年収:500万円
現在の貯蓄額:預貯金40万円、リスク資産0円
現役時代に加入していた公的年金の種類と加入年数:厚生年金35年

■現在受給している年金額(月額)
老齢基礎年金(国民年金):5万6710円
老齢厚生年金(厚生年金):15万6451円
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):なし

■「年金が少ないと思うが、不満なら働くしかない」
現在の年金額について満足しているか、の問いに「どちらでもない」と回答した今回の投稿者。

その理由として「確かにこの金額となると少ないです。しかし、なんだかんだ言っても年金は公金が注入されているのでほかのどんな投資よりも割に合います。あとは不満なら働くしかないですね」と語っています。

ひと月の支出は「約15万円」。年金だけで「1〜2回足りない月がある」と回答されています。

■「お金のかからない趣味で老後を楽しむ」
年金で足りない支出については「単発アルバイトをします。もちろん、この年でもできる内容です」という投稿者。

具体的には「月に多くて3回程度倉庫にて仕分け作業をしています」と説明。

また年金生活においての趣味は「今流行りのプレステ5です」とのことで、「初期投資にお金はかかりましたが、それ以降はソフト代と電気代以外でかかるお金はなく、食事も無頓着なのでさほどお金はかかりません。趣味次第ですね」と支出を抑えて日々の暮らしを楽しんでいる様子です。

■「いつまで体力が続くか不安」
現役時代にもっとこうしておけばよかったことがあるか、との問いには「私は常に同年代と比べて収入が低いですが、ひとえにそれはスキルのなさが原因です。実力が足りないなら資格を取るなり、若いうちに考えておくべきだった。独り身を理由に生活していければいいとおもって放置していてこのようになりました」と回答。

今の生活での不安や不満については「体力がギリギリ残っているので単発アルバイトをしているが、それすらできなくなったときに、足りない収入をどのようにまかなうか、とても心配です」とコメント。

いっぽうで「年を取るとあとは死ぬまで、少しでも楽しい思いをすることが大事だと思います。先述のとおりゲームが好きで技術の進歩をたのしんでいます」と教えてくれました。

※本文カッコ内の回答者コメントは原文に準拠しています
※エピソードは投稿者の当時のものです。現在とはサービスや金額などの情報が異なることがございます
※投稿エピソードのため、内容の正確性を保証するものではございません

あるじゃん 編集部