毎日の食器洗いを大幅にラクにしてくれる食洗機。買い替えの目安、寿命はあるのでしょうか。

「All About」デジタル・白物家電ガイドのコヤマタカヒロが回答します。

(今回の質問)
食洗機に寿命ってありますか? 10年以上同じものを使っています。

(回答)
卓上型の場合は7年、ビルトインタイプの場合は10年が寿命の1つの目安とされています。水漏れや洗い残し、エラー表示が頻発し始めたら買い換えのタイミングです。

どういうことなのか、以下で詳しく解説します。

■卓上型で7年、ビルトインタイプで10年が1つの目安
毎日の食器洗いで活用する食洗機は、水を温めて噴射し、汚れを落とす家電。そのため、モーターやポンプ、ヒーター、各種センサーなど、多くの部品が搭載されています。さらに洗浄水が漏れないよう、パッキンでしっかりと密封されています。

これらの部品の一つ一つが、故障したり、動作しなくなったりするだけで、食洗機は使えなくなります。総務省統計局による、耐久消費財の耐用年数では、食器洗い機の耐用年数は6年とされています。一般的には卓上型が約7年、ビルトインタイプの場合、約10年が寿命の目安となっているようです。もちろん使い方によってそれよりも早く寿命を迎えることもありますし、長く使えることもあります。また、朝晩使っていれば、その分消耗は早くなります。

■7年以上使用していて頻繁にエラーが出るなら対応を
故障の原因として多いのが、水漏れです。長く使っているとゴムパッキンなどが摩耗し、硬くなって切れてしまうことがあります。水漏れが発生したときはドア周りや配水管の周りなどをチェックしてみましょう。

また、各種センサーに長年の汚れが付着してしまってうまく動作しなくなることもあります。食洗機は自分で修理やメンテナンスできない場所も多く、その場合、メーカーのサービススタッフに見てもらい、必要なら修理してもらうことになります。

このほか、洗浄時や乾燥時に異音がしたり、汚れ落ちが悪くなったり、乾きにくくなった場合も注意です。庫内を掃除、メンテナンスしても直らない場合、部品の経年劣化が考えられます。エラー表示が出たり、うまく洗えない状況が続くなら、マニュアルなどを確認して、水抜きをしたり、内部を乾かしたりしてみましょう。

もしも7年以上使っていて頻繁にエラーが出るようなら、寿命のサインかもしれません。それほど時間がたっていないならメーカーにメンテナンスを依頼するのも手ですが、修理ができなかったとしても料金がかかってしまう点に注意が必要です。

この記事の筆者:コヤマ タカヒロ
1973年生まれ。家電とデジタルガジェットをメインに雑誌やWebなど様々な媒体で執筆するライター。執筆以外に監修やコンサルティングなども行っており、企業の製品開発、人材教育、PR戦略に関するアドバイザーなども務める。米・食味鑑定士の資格を所有。家電のテストと撮影のための家電スタジオ「コヤマキッチン」を用意。