F1日本GP

 自動車レースのF1日本グランプリ(GP)は7日、三重・鈴鹿サーキットで決勝が行われ、予選10番手だった角田裕毅(RB)は10位入賞を果たした。日本GPでの日本人ドライバーの入賞は、2012年の小林可夢偉(3位)以来12年ぶりという快挙。レース中盤、ピットクルーが魅せた“超速タイヤ交換”で順位を上げた要因に。F1公式インスタグラムが角田の車載カメラから見たピットの映像を公開すると、海外ファンから「歴史に名を残すピットストップ」「いまだに鳥肌が立つ」といった声が上がっている。

 14番手で走行していた角田は23周目、マグヌッセン、ボッタス、サージェント、ストロールと同じタイミングでピットイン。ジャッキアップされると、ピットクルーが早業でタイヤ交換を済ませた。角田はステアリングから手を放す時間もなく、すぐに発進。チーム無線で「みんなグッジョブだったね。サンキュー。トップ(最高)のジョブだったね。トップジョブ」とクルーを称賛すると、一気にライバルを抜き去り、11番手で復帰した。

 F1公式インスタグラムは「観客を魅了するピットレーン・パス(追い抜き)」「これによってユウキ・ツノダとRBクルーが日本GPでポイントフィニッシュを果たした」とつづって動画を公開。中継の実況も「ツノダの素晴らしい動きです!観客はまた歓声を上げています!全員がマグヌッセンに抑えられて同時にピットインしてきたのに、彼(ツノダ)は先にコースに戻ることができました!」とRBのピットクルーの働きに触れている。

 海外ファンからは「それぞれ異なる6チームから6台、信じられないほど接近していた。盛り上がるはずだ!」「リトル・サムライがホームレースで素晴らしいパフォーマンス」「このグランプリで一番好きな瞬間!」「チームワークのパワー」「歴史に名を残すピットストップ!」「このピットストップはもう100回見たけど、いまだに鳥肌が立つ」といった反響が寄せられている。

 ピットクルーのアシストを受けた角田が33周目にヒュルケンベルグをパスして10位に浮上。そのまま押切、母国GPでポイントを奪い取った。

(THE ANSWER編集部)