U-23アジアカップ準決勝でイラクに快勝

 日本サッカーの成績に中国から羨望の声が上がっている。今夏のパリ五輪予選を兼ねたサッカーのU-23アジアカップ準決勝が4月29日にカタール・ドーハで行われ、日本代表はイラク代表に2-0で勝利。8大会連続の五輪出場を決めた。中国メディアは日本の育成システムの成功を分析し、中国ファンからも「協調性が極限まで表れている」「とても真似できない」と注目されている。

 1次リーグ最終戦で韓国に敗れ、組2位通過となっていた日本だったが、準々決勝で開催国カタールを延長の末に撃破。準決勝でもイラクに完勝した。2得点はいずれもゴール前の連係から生まれたもの。日本の高い技術を証明する試合だった。

 中国メディア「北京青年報」は「日本、ウズベキスタンがパリ五輪出場資格を獲得 長年の人材育成の成果」との見出しで報道。「番狂わせで敗退した韓国を含め、多くのアジアの国々の五輪チームは年齢条件を満たす選手の中で最も優秀な選手、特に海外でプレーする選手を全て五輪チームに集めることはできなかった」とベストメンバーを組めなかったことを指摘し、こう続けた。

「しかし、現在世界のサッカー界に一流の人材を送り続けている日本のサッカー界は『使える選手がいない』という問題とはほとんど無縁だったようだ」

 記事についたコメントでは、中国人ファンも称賛。「どこにも、小さい事から積み上げてきた技術、戦術の厚みが反映されている」「日本の2ゴールには天賦の才能と息の合ったチームの力があふれていた」「東アジアの人間の器用な身のこなしと、協調性が極限まで表れている」と注目されている。

 一方で「中国が追い付くには、本当に大きな努力が必要だ」「どうやったら学べるんだろう。とても真似できない」といったコメントも。日本と1次リーグで同組だった中国は決勝トーナメントを逃し、五輪への道が消滅していただけに羨望の声も上がっているようだ。日本は現地時間3日(日本時間4日)の決勝でウズベキスタンと対戦する。

(THE ANSWER編集部)