◇17日 DeNA2―1中日(横浜)

 あぁ、最下位転落―。中日は17日、DeNA戦(横浜)に1―2で競り負け、3連敗。借金は今季ワーストの「4」まで膨れ上がった。1回に細川成也外野手(25)の右犠飛で1点を先制したものの、直後に先発の涌井秀章投手(37)が2失点。逆転を許した後は得点できず。苦境を打破するには、やはり打線の奮起が必要だ。

 踏ん張っただけに、負けたもどかしさばかりが募る。得失点は1回の攻防のみ。DeNA打線の攻めを何とかしのいでいった涌井を2回以降は全く援護することができなかった。苦手の東はやっぱり苦手のままだった。

 「涌井も初回以降は粘ってくれた。何とか追いついて追い越さないといけない展開だったけど、最後まで攻略できなかった」。試合後の立浪監督は唇をかむ。3連敗で、借金は今季ワーストとなる「4」。今季2度目の単独最下位に転落した。

 2回1死満塁で涌井がオースティンを投ゴロ併殺打に仕留めた。あそこの無得点が―と相手に言わせるはずが、ドラゴンズ打線はそれ以上に沈黙してしまった。「緩いボールをなかなか攻略できない。チェンジアップも緩急をつけて何種類かある中で、ボール球に手を出してしまっている。相手を助けていることが一番の原因」と立浪監督。東は昨季、中日を相手に3試合で先発して、3勝無敗、防御率1・85。トータルでも8勝2敗、防御率1・70。140キロ台の直球と100キロ台のカーブ、チェンジアップを中心とした変化球とのコンビネーションの前に苦しめられた。昨季は24イニング1/3で四球は0。この日も7イニング2/3で福永が選んだ一つのみ。ストライクからボールゾーンへ逃げていく変化球にどう対応していくかが今後のカギになりそうだ。

 とはいえ、先手は取った。1回は先頭の岡林が今季初めて1回の第1打席で安打を放って出塁。切り込み隊長が塁に出れば、おのずと攻撃の機運が高まる。1死一、三塁から細川が右犠飛を放ち、先制には成功した。ここまで打率1割5分と苦しんでいる岡林について指揮官は「徐々に内容もよくなってきている。これから1番でどんどん塁に出てもらわないといけない選手」と今後の巻き返しに期待する。