◇17日 DeNA2―1中日(横浜)

 初回、スコアボードに刻まれた「2」を悔やんだ。先発の涌井は6イニング2失点で3連敗。「先制してくれて、そのまま3人で終わる流れにできなかったのが敗因です」。打線が1点を先制した直後に痛恨の逆転を許した。

 先頭の蝦名に左前打。2死から4番・牧に2球目の外角へのスライダーを捉えられた。打球は中堅フェンス直撃の適時二塁打。同点に追い付かれると、続く宮崎にもスライダーを強振され、右中間への勝ち越しの適時二塁打を献上。結果的に、この得点が決勝点となってしまった。

 2者連続でスライダーを仕留められた。「あそこの2球ですよね。全体的にスライダーがよくないということが続いている。投げ切っていれば、牧も抑えられた」。3〜5回は三者凡退。DeNAの先発・東との投げ合いで試合をつくった。本拠地で対戦した1日の試合は、自己ワーストの2/3イニング9失点KO。試合前の時点で対DeNA戦の防御率は121・50。右腕自身も把握していたが、「気にしすぎてもよくない」。それだけに悔やまれる初回の失点。敗因を一身に背負い込んだ。

 うれしい再会もあった。横浜高の後輩・筒香とはロッテ時代の2019年以来の対戦。初回1死一塁でシンカーで三飛に抑え、3打数無安打に抑え込んだ。「高校の後輩と対戦するのは楽しいこと。きょうは抑えられましたけど、まだ慣れていないところもあるだろうし、これから何回も対戦はありますから」と再戦を心待ちにした。