伊藤園「お〜いお茶」の広告とは

 飲料大手メーカーの伊藤園の主力ブランド「お〜いお茶」においてグローバル契約締結が発表された米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手の広告が注目を浴びている。商品宣伝においては異例のスタイルがとられた反響は広がりを見せ、ネット上では、広告の意図について「稀有な例」と納得したような声が上がっている。

 なぜ、看板商品のロゴが正面を向いていないのか。

 青空が広がるスタジアムらしき場所に置かれた1本の「お〜いお茶」のペットボトルの写真。「拝啓 大谷翔平様」で始まるメッセージを添えた伊藤園の広告は、ラベルの背を見せる形となっている。パッケージのロゴが隠れるという、商品広告としては異例のスタイルだろう。

 ラベルの背に書かれているのは「いつの日も 僕のそばには お茶がある」という俳句。さらに「カリフォルニア州ロサンゼルス・29歳・大谷翔平」と“作者”として大谷の名前が記されており、ロゴが隠れてでも俳句の存在を優先させた格好のようだ。

 ネット上では、この仕掛けに気づいたファンから「俳句を見せるために商品を正面から写さない稀有な例ですね」「商品写真は、正面ではなく大谷翔平の俳句を見せるとか」という声が。

 さらに、「これは『お〜いお茶』がまるで人格を持ったかのようにスタジアムを眺めながら大谷を見守っている」と推測するファンも登場した。

 思い思いの視点で捉えられている「お〜いお茶」の広告。大谷が振りまく話題はさらなる広がりを見せている。

(THE ANSWER編集部)