ドジャースは今季の約4分の1を消化

 米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手はここまで打率.355、11本塁打、OPS1.103と好調を維持している。10年総額7億ドル(約1014億円=当時)の大型契約で移籍して1年目。大谷の躍動を毎日間近で見ることになった新天地の同僚たちも口々に驚きを語ってきた。シーズンの約4分の1にあたる39試合を消化した現時点で出てきた“語録”の一部を振り返る。

 名門球団の一員からしても驚きの連続だった。大谷が移籍後初めて1試合2本塁打を記録した5日(日本時間6日)の本拠地ブレーブス戦。7回途中1失点で4勝目を挙げた先発のジェームズ・パクストン投手は米カリフォルニア州地元放送局「スポーツネット・ロサンゼルス」の取材に対し、「かなりのパワーの持ち主で素晴らしいチームメート。彼が味方でよかったよ」と本音を漏らした。

 この日2本目となる10号ソロは今季自己最長の飛距離464フィート(約141.5メートル)の特大弾だった。しかも逆方向への一打。ミゲル・ロハス内野手は「僕なら2回打たなきゃあそこまで届かないと思うよ。間違いなく別次元だったね。あんなことができるショウヘイのような男が打線にいるのはとても特別なことだ」と米カリフォルニア州地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」に驚きを語った。

 大谷は翌6日(同7日)の本拠地マーリンズ戦でも11号2ランを放った。これも飛距離441フィート(約134.4メートル)の豪快弾。試合中にはクレイトン・カーショー投手がベンチから実況席と繋がれたインタビューに応じた。通算210勝のレジェンド左腕は「彼の打球はすべてとても強いんだ。理解できない。彼以外誰にもできないと思うよ。彼はとんでもないんだ」と困惑交じりに舌を巻いた。

 スター揃いのドジャースだが、それでも大谷の規格外の打球には驚かされている模様。4月23日(同24日)の敵地ナショナルズ戦で6号ソロを放った際には、もはや呆れ笑いのような表情を浮かべるベンチの姿が中継に映されていた。いつも一緒にいる味方すらドン引きさせてしまう大谷。進化した打撃は、どこまで凄みを増していくのか。

(THE ANSWER編集部)