ダイヤモンドバックス戦のセーフティーバント

 米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手の“偉業”が幻と消えた。MLBは23日(日本時間24日)、安打と記録されていた20日(同21日)のダイヤモンドバックス戦でのセーフティーバントが「投手の失策」に訂正されたと発表。これにより打率も.354から.348に。125年の歴史で5人目の記録も消滅した。

 20日の第1打席、大谷はセーフティバントを敢行。快足を飛ばすと、捕球した相手左腕マンティプリーの一塁送球がややそれてセーフに。記録は内野安打となっていた。しかし、MLBは試合から3日後にマンティプリーの失策と記録を訂正。これにより、大谷の23日終了次点での打率も.354から.348となった。

 メジャー1位は維持したものの、歴代の名選手に並ぶ“偉業”は幻に。MLB公式のサラ・ラングス記者は22日の試合後、開幕から50試合に出場して打率.350、10本塁打、10盗塁以上をマークした選手は1958年ウィリー・メイズ(打率.424、14本塁打、10盗塁)、1997年ラリー・ウォーカー(打率.415、15本塁打、11盗塁)、2005年ブライアン・ロバーツ(打率.368、11本塁打、13盗塁)、2018年ムーキー・ベッツ(打率.352、18本塁打、13盗塁)の4人しかいないことを紹介していた(1900年以降)。

 大谷は記録訂正前の時点で打率.354、13本塁打、13盗塁と3項目をクリアし、5人目になったと紹介されていた。しかし、打率.348になったことで惜しくも届かないことになった。

 これにはネット上の日本人ファンからもさまざまな反応が。「まあ、判定は仕方ないよね」「投手の悪送球だと思ってたから納得」「なんで3日後に」「投手が焦らなかったらアウトだったと思う」「あれは贔屓目に見てもエラー」と判定変更に納得の声が上がるとともに「125年の記録っていってもまだ50試合」「大事なのはシーズン終わっての成績」「バントじゃなくてホームランで記録作ってほしい」といった期待もかけられている。

(THE ANSWER編集部)