敵地レッズ戦で1-4で敗戦

 米大リーグ・ドジャースは26日(日本時間27日)、敵地レッズ戦で1-4と敗れ、5連敗を喫した。先発した山本由伸投手は、5回を投げて6安打4失点で今季2敗目(5勝)を喫した。打線が振るわない中、3番手としてマウンドに上がったヨハン・ラミレスが連続死球を与え満塁となった際に、デーブ・ロバーツ監督が愛あるハグで激励する場面が話題に。米記者からは「これは評価しなければならない」など、称賛の声が上がっている。

 胸が熱くなるような場面だった。打線の援護がない中、3番手として8回に登板したラミレス。安打に加え2者連続死球を与え、2死満塁のピンチとなった。がっくり肩を落とすラミレスにマウンドまで駆け寄ったのは、ロバーツ監督。ラミレスの頭を両手で包み込み、優しく語り続け、励ましているようなシーンが続いた。20秒ほどのハグを終えると、ロバーツ監督はラミレスに後続を託し、ベンチに戻っていった。

 米カリフォルニア州の地元ラジオ局「ESPNロサンゼルス」でドジャース番を務めるブレイク・ハリス記者は自身のX(旧ツイッター)で動画を公開。「これは評価しなければならない」「これが、デーブ・ロバーツがトップの監督の一人である理由だ」とつづり、指揮官の行動を絶賛した。

 米専門メディア「ドジャース・ネーション」のダグ・マケイン記者も「デーブ・ロバーツという監督を疑うことはできても、デーブ・ロバーツという人間を疑うことは決してできない。ドクのためにプレーするのが好きではなかった選手を1人でも見つけてくれ。無理だ」と感嘆したメッセージを投稿した。

 指揮官からの“愛”を受けたラミレスはうなずき安心した様子。続くフルツビセを右飛に打ち取り、1回無失点にしのいだ。敗戦となったチームの中で見られた感動の光景だった。

(THE ANSWER編集部)