岐阜県美濃加茂市議会の永田徳男副議長(71)が姉妹都市の豪州・ダボ市の市長の娘に対しセクハラを疑われる行為をしたことを受け、藤井浩人市長は8日、報道陣の取材に応じ「私からすると不適切極まりない」と述べ、永田副議長の行為を批判した。同席者が撮影した動画を確認し、不適切と判断したという。

 市と永田副議長によると、美濃加茂市とダボ市は1989年から姉妹都市の関係を結んでいる。

 今年は35周年となることから、ダボ市のマシュー・ディカーソン市長や家族、市議会議員らが美濃加茂市を訪問。4月3日に市主催の歓迎会を市内で開いたという。

■同席者が撮影していた2次会の様子

 歓迎会後、訪問団がカラオケを希望していたことから、有志による2次会を市内のカラオケスナックで開催。その席で、2次会に参加した永田副議長は「ジョニー・B・グッド」「ヴィーナス」を踊りながら歌った。

 その際、永田副議長はソファに座っているダボ市長の娘の下腹部にマイクを近づけたという。

 2次会には藤井市長も参加していたが、永田副議長の行為があった時は、別の出席者の見送りのため、いったん席を外していた。

 訪問団の帰国後、関係者から「不適切な行為があった」との情報があり、問題が発覚した。

 2次会の様子は同席者が撮影しており、藤井市長が動画を確認したところ、永田副議長が市長の娘に歩み寄り、下腹部にマイクを近づけたように見えたという。