こどもの日の5日、国の重要文化財に指定されている千葉県銚子市の犬吠埼灯台で、「犬吠埼灯台×こいのぼり」があった。五月晴れの青い空と白い灯台を背に、色とりどりのこいのぼりが勢いよく泳いだ。

 野島埼灯台(南房総市)や観音崎灯台(神奈川県横須賀市)などとともに、国内に16基ある「のぼれる灯台」の一つで、海面から灯台の灯火までの高さは約52メートル。内部の階段は99段あり、九十九里浜にちなんだといわれる。

 この日は入場人数を制限したため、午前9時の開門の前から午後4時の閉門まで、長い行列ができた。今年の連休中は1日約1千人以上が訪れているという。

 犬吠埼灯台は19.5カイリ(約36キロ)まで光が届いている。1874年11月15日初点灯で、今年は150周年にあたる。秋には記念式典が計画されている。(根岸敦生)