2024年F1第7戦エミリア・ロマーニャGPの予選が行われ、6〜10番手のドライバーが土曜日を振り返った。6〜10番手のドライバーはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、ルイス・ハミルトン(メルセデス)、角田裕毅(RB)、アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)、ピエール・ガスリー(アルピーヌ)だ。

■ピエール・ガスリー(BWTアルピーヌF1チーム)
予選 10番手

 今年初めてQ3に進むことができて今日はとても嬉しく思っている。かなりリスクをとったし、ウォールにも何度もヒットしたけど、モナコの予選ではその危険を冒さなければならないんだ。たとえもう少し上が望めたとしても、結果には満足している。

 昨日はハードワークをすることになったが、エンストンのシミュレーターチームが素晴らしい仕事をしてくれて、いくつかのテストアイテムを試し、クルマをよくするために変更点を提案してくれた。

 僕たちはモナコがチャンスに満ち溢れたコースだと知っているし、明日ポイントを争える位置につけることができた。長いレースがまだ僕たちの前に控えている。チームにポイントを持ち帰るという目標のために、たくさんのシナリオのために準備する必要がある。

■アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ・レーシング)
予選 9番手

 今日は素晴らしかったよ。大いにラップを楽しむことができた。週末を通してマシンはいい状態だったけど、セクター2では少しアンダーステアに苦労していたから、それを解消するために1日中変更を加えていた。タイヤを適切な状態にするのが一番大事だったので、トラックエボリューション(路面状態がよくなりタイムが向上すること)にはあまり気を配らず、クリーンエアを選んでタイヤだけにフォーカスしていた。明日もグレイニングは問題になるだろうから、レースを通してマネジメントしなければならない。できればクリーンエアを得てタイヤをいたわりたい。理論上、このコースは重量による影響が1年で最も少ないから、いつもより少し平等な競争ができる。

 チームに関して言うと、ローガン(・サージェント)にはアップグレードがなく、少し異なるセットアップをしていたことが、彼がQ2に進出できるかどうかの分かれ目になったんだと思う。

■角田裕毅(ビザ・キャッシュアップRBフォーミュラ1チーム)
予選 8番手

 今日は予想よりはるかにハードでしたが、大幅にペースを向上させて、Q1からQ3のすべてのセッションで、1周ごとに改善していくことができました。

 Q1は、フリープラクティスでのペースを考えれば少し苦戦しました。それでもマシンからすべてのペースを絞り出すことができたと思います。

 とても過酷な状況でした。ここでは、ひとつのミスが大きく影響するのです。少しプレッシャーを感じましたが、同時に、それを楽しみながら、冷静さを保ち、マシンのパフォーマンスを引き出すことができました。

 明日はトリッキーなレースになるでしょう。ここはオーバーテイクが難しいので、スタートが決定的な意味を持ちます。重要なのは、クリーンなレースをすることです。ペースは良いので、あとはマシンのパフォーマンスをすべて引き出すだけです。

 今週末、チーム全体が、一貫して素晴らしい仕事をしています。予選で8番手を獲得することができて、とてもうれしいです。モナコだからこそ特別な気分です。

■ルイス・ハミルトン(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム)
予選 7番手

 今週末は走り出しからクルマのフィーリングがよく、金曜日から今朝のプラクティスまで競争力があった。いたるところで限界までプッシュできたし、予選のラップも感触はよかった。でも、いつも予選になるとクルマをさらに向上させるのに苦労して、まわりのクルマと比べると相対的にパフォーマンスが落ちたように感じる。今週末はジョージ(・ラッセル)が新しいウイングを使っているから高速コーナーでは少し差があるみたいだけど、チームが前戦も今戦もアップグレードを持ち込むために頑張っているのは素晴らしいことだ。ここ数年のモナコでは最も前に近づくことができたし、フィーリングも断然よかった。プッシュを続けて、1年を通して前に近づけるようにするよ。

■マックス・フェルスタッペン(オラクル・レッドブル・レーシング)
予選 6番手

 僕たちチームにとって良い週末ではないね。この数日、たくさんの変更を試したけれど、マシンのパフォーマンス最適化に役立つものは何ひとつなかった。

 ストレートでは良く走るのだが、カーブやバンプではとても難しい。そうなるとこの手のサーキットで走るのに適していない。

 マシンの乗り心地は良くなくて、ひどくバウンシングするので、本当に難しい。

 こういった問題は僕たちにとって新しいことではなく、以前から悩まされてきたことだ。問題解決のためにあらゆることを試したけれど、今でもウォールにぶつかりそうだと感じることが何度もあった。

 限界までプッシュする際には快適に感じるけれど、一貫性を保つことがとても難しいし、今日、僕たちのマシンは最速ではなかった。明日に向けて、問題を調べるために努力していく。

 モナコでは予期せぬことが起こり得るから、絶対にないとは言わないが、僕たちは奇跡は期待していない。

(予選後に『Sky F1』に対して語り)順位にがっかりしているのではなく、パフォーマンスにがっかりしている。全く縁石を使うことができない。ミドルセクターでは縁石を避けて走っているんだ。正直言って、サスペンションとダンピングのないゴーカートで走っているように感じるよ。