B1リーグの名古屋ダイヤモンドドルフィンズは5月27日、齋藤拓実と2024−25シーズンを含む複数年契約に合意したと発表した。

 神奈川県出身で現在28歳の齋藤は、172センチ69キロのポイントガード。桐光学園高校から明治大学へ進学し、2018−18シーズンにアルバルク東京の特別指定選手としてBリーグデビューを飾ると、滋賀レイクスターズ(現:滋賀レイクス)への移籍を経て、2020−21シーズンに名古屋Dへ加入した。

 在籍4年目となった2023−24シーズンは、B1リーグ戦52試合に出場し、1試合平均23分55秒のプレータイムで12.7得点6.2アシスト1.3スティールの好成績をマーク。2024年4月/5月度の月間MVPに輝くなどシーズン終盤は勝負強い活躍を見せ、クラブ史上初の地区優勝に大きく貢献した。

 初の年間優勝へ向けてチャンピオンシップでもチームをけん引する働きを見せていたものの、今シーズン最終戦となった広島ドラゴンフライズとのCSセミファイナル第3戦で負傷交代。最後はコートに立つことができず、悔し涙を流していた。

 苦杯を喫した名古屋Dは、24日にショーン・デニスヘッドコーチと複数年契約に合意したことを発表しており、指揮官と司令塔が今後数年にわたってチームに残ることが決定。来シーズン以降も地区優勝を手繰り寄せた頼もしい存在が、チームを支えることになりそうだ。