ヤニス・アデトクンボ、クリス・ミドルトンにデイミアン・リラードを加えて今シーズンを迎えたミルウォーキー・バックスは、優勝候補の一角として注目を浴びていた。

 ただ、イースタン・カンファレンス3位の49勝33敗で「NBAプレーオフ2024」へ臨んだバックスは、大黒柱アデトクンボが4月10日(現地時間9日、日付は以下同)のボストン・セルティックス戦で負傷。左ふくらはぎの肉離れで離脱し、プレーオフのファーストラウンドを全休する事態に。

 第6シードのインディアナ・ペイサーズとのシリーズで、バックスは初戦こそ制すも続く第2戦から3連敗で王手をかけられた。第5戦で連敗を止めたものの、敵地で行われた第6戦を落とし、2勝4敗でファーストラウンド敗退と、早々にポストシーズンから姿を消した。

 アデトクンボ不在でチームのトップスコアラーとなったリラードは、シリーズ初戦で35得点6リバウンド3アシストを残すと、第2戦でも34得点4リバウンド5アシスト、第3戦では28得点8アシスト3スティールをマーク。

 だがアキレス腱のケガを悪化させてしまい、第4、5戦を欠場。第6戦で復帰して28得点4アシストと気を吐くも、チームを勝利へ導くことはできず、不完全燃焼で今シーズンを終えた。

 現在、プレーオフはカンファレンス・ファイナルが展開されており、5月27日を終えた時点でイーストではセルティックスがペイサーズに3勝0敗、ウェスタン・カンファレンスではダラス・マーベリックスがミネソタ・ティンバーウルブズ相手に3連勝とし、それぞれ「NBAファイナル2024」進出へ王手をかけている。

 バックスで1年目を終えたリラードは、24日に地元メディア『Milwaukee Journal Sentinel』へ公開された記事のなかで、こう口にしていた。

「いま戦っているチームの1つが、チャンピオンシップを勝ち取ることになる。普段は俺よりも先にリングを手にしたチームを応援しているんだ。…けど今年はどこが勝とうと、誰かが俺よりも先に初のリングを手にすることになる」

 今シーズンはセルティックスのジェイソン・テイタム、ペイサーズのタイリース・ハリバートン、またはマーベリックスのルカ・ドンチッチ、ウルブズのアンソニー・エドワーズのいずれかが初のリーグ制覇を成し遂げることが決まっていることから、リラードは「(プレーオフが)終わりに向かうにつれて、ちょっとヘイターになってしまうよ」とも語っていた。

 バスケットボールではケガもゲームの一部と言われており、今シーズンのバックスは残念ながら大一番のプレーオフでケガに見舞われてしまった。

 まずはケガを完治させてコンディションを整え、来シーズンに向けて休養をとり、再びワークアウトに励んでほしい限りだ。

【動画】リラードがプレーオフ初戦に見せた好プレー集!