航空機の燃料が不足し、成田空港や全国の地方空港での新規就航などに影響が出ている問題で、熊谷知事は7月2日、全国知事会を代表して国に対し、緊急要望を行いました。

 これは全国知事会の国土交通・観光常任委員会が行ったもので、熊谷知事は委員として、委員長である新潟県の花角英世知事とともに、国土交通省の尾崎正直政務官と経済産業省の斉藤健大臣を訪れ、要望書を提出しました。

 要望書では、問題となっている、航空機の燃料不足について、「インバウンド需要の回復を妨げ、空港利用者の利便性を阻害する」と指摘。

 そのうえで国に対し要因を究明し、需要に即した安定的な供給ができるよう、必要な措置を講じることを求めています。

 この問題を巡っては、成田空港でも燃料が確保できないことなどを理由に、1週間に60便近い新規就航や増便の見合わせが出ていて、要望後に取材に応じた熊谷知事は次のように見解を述べました。

 千葉県 熊谷俊人 知事
 「アジアの空港競争を成田空港は日本代表として戦っていかなければならないなかで、大きなボトルネックになりつつあると認識している」「例えば成田の問題で言えば(燃料を輸送する)船舶の確保が主になるわけだが、ここに関して県ができることはなかなか難しいところがある。財政的支援やさまざまな支援が考えられると思うので成田空港会社と一緒にそういう部分は要望していく」