日本テレビは22日、石澤顕社長が定例記者会見を開いた。昨年放送したドラマ「セクシー田中さん」の原作者、芦原妃名子さんが急死した問題について、当初5月のゴールデンウイーク明けとしていた調査結果が「もう少し時間がかかる」と見通しを修正した。

 石澤社長は「(過去にドラマ化された経験のある)漫画の原作者、脚本家、監督やプロデューサーなどのドラマ制作者や付随する関係者からお話を順次うかがっている状況」と説明。今回の問題に直接関係ない漫画原作者などへヒアリング対象を広げている理由については”再発防止”を強調。「2度とこのようなことが起こらないようにするためにはどうすべきか、一般論として広く意見を聞いている」と理解を求めた。

 同問題の影響で急きょ制作することになった27日スタートのドラマ「街並み照らすヤツら」(土曜午後10時)について、福田博之取締役は「無事に4月4日クランクインすることができた。ものすごく短いスパンだと思う。正直時間のないところ、主演の森本慎太郎さん(SixTONES)をはじめ前向きに撮影に取り組んでいる」と状況を説明。「森本さんはケーキ職人の役なのでドラマの中でもケーキ作りの腕をどんどん上げている。ご覧になれば、この短期間で準備して仕上げてきたものとは思えないという感想を持っていただける」と自信ものぞかせた。

 また、同局の人気演芸番組「笑点」の新メンバーに落語家の立川晴の輔(51)が決まった理由について、福田取締役は「勇退された(林家)木久扇師匠は唯一無二のキャラクターで番組担当者もかなり悩んだ。一番の決め手はBS日テレ『笑点 特大号』の若手大喜利ですごく活躍した実績を評価した。番組は再来年に60年の節目を迎える。初代司会者・立川談志さんん直系で55年ぶりのメンバーを迎え、きっと新しい風を吹かせていただけるのではないか」と期待を示した。